
「プロテインは太る?」「どれくらい食べれば筋肉がつくの?」「ダイエット中にタンパク質を増やすとどんな効果があるの?」——こうした疑問を抱えたまま、なんとなく食事を続けている方は多いのではないでしょうか。
タンパク質は筋肉・臓器・皮膚・酵素・ホルモンなど体のほぼあらゆる組織の材料となる栄養素です。ダイエット中に不足すると筋肉量が落ちやすく、基礎代謝の低下やリバウンドのリスクが高まることが複数の研究で示されています。
この記事では、タンパク質がダイエットと筋肉量にどう関わるか、摂取量の目安、そして実践のポイントをお伝えします。
タンパク質がダイエットに関わる主なメカニズム
① 筋肉量の維持・増加
カロリー制限中は、脂肪だけでなく筋肉(除脂肪体重)も落ちやすくなります。タンパク質摂取量を十分に確保することで、筋分解を抑制し筋肉量を保ちやすくなることが示されています(Layman DK, et al. Journal of Nutrition. 2003)。筋肉量の維持は基礎代謝の維持に直結するため、長期的な体重管理において重要な要素です。
② 食事誘発性熱産生(DIT)が高い
タンパク質は3大栄養素の中で食事誘発性熱産生(DIT:食事によって消費されるエネルギー)が最も高く、摂取エネルギーの約20〜30%がDITとして消費されます(炭水化物は約5〜10%、脂質は約0〜3%)(Westerterp KR. Nutrition & Metabolism. 2004)。
③ 満腹感・食欲の調節
タンパク質はGLP-1・PYYなど腸管ホルモンの分泌を促し、食欲を抑制する効果が報告されています(Leidy HJ, et al. The American Journal of Clinical Nutrition. 2015)。高タンパク食が総カロリー摂取量の自然な減少につながることが複数の研究で確認されています。
④ 筋トレ後の筋タンパク合成を促進
レジスタンストレーニング後は筋タンパク合成が高まります。このタイミングでのタンパク質摂取が筋合成に有益であることが示されていますが、「運動後30分以内でなければ無効」といった厳格なウインドウの重要性は限定的であるという見解も有力です(Schoenfeld BJ & Aragon AA. Journal of the International Society of Sports Nutrition. 2013)。
1日のタンパク質摂取量の目安
日本人の食事摂取基準(2020年版、厚生労働省)では、成人のタンパク質推奨量は体重1kgあたり約0.8〜1.0g/日とされています。一方、筋肉量の維持・増加を目的とした運動を行う場合は、1.6〜2.2g/kg/日が有効と示す研究が多くあります(Morton RW, et al. British Journal of Sports Medicine. 2018)。
たとえば体重60kgの方で週2〜3回筋トレを行う場合、1日96〜132gが目安のひとつとなります(個人の目的・状態によって異なります)。
主な食品のタンパク質量(文部科学省 日本食品標準成分表2020年版参照)
- 鶏むね肉(皮なし)100g:約24g
- 木綿豆腐150g:約11g
- 卵1個(Mサイズ):約7g
- 無糖ギリシャヨーグルト100g:約10g(製品による差あり)
- サーモン100g:約20g
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実践のポイント
3食に分けて摂る
1食あたり20〜40gのタンパク質を3食に分けて摂取することで、1日を通じて筋タンパク合成を維持しやすくなると考えられています(Moore DR, et al. Journal of Physiology. 2012)。1食にまとめ食いするより分散摂取が有利な可能性があります。
プロテインサプリの活用について
食事からタンパク質を十分に摂れない場合、ホエイ・大豆などのプロテインサプリは補助的な手段として有効です。ただし「サプリ=特別なもの」ではなく、食品から摂れない分を補う位置づけです。腎機能に問題がある方は医師に相談の上で判断してください。
植物性タンパク質について
大豆をはじめとする植物性タンパク質も、動物性タンパク質と組み合わせて十分量を摂取することで筋合成を促せる可能性が報告されています。動物性と植物性を組み合わせるとアミノ酸プロファイルがより充実します。
日常の活動量とセットで意識する
タンパク質摂取と並行して日常活動量(NEAT)を意識することで、体重管理の効率が高まります。
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TRESOでの進め方
TRESOでは初回カウンセリングで食習慣・生活リズム・運動歴をヒアリングし、現在の食事でのタンパク質量を大まかに把握した上でアドバイスします。
- 目標と生活に合った現実的なタンパク質摂取量の目安提示
- 筋トレと組み合わせた体組成改善プログラム
- 継続できる食習慣の定着サポート
正確な栄養指導は管理栄養士の専門領域です。TRESOでは運動と組み合わせた実践的な視点からアドバイスを提供しています。※効果には個人差があります。
よくある質問(FAQ)
Q1. プロテインを飲むと太りますか?
A. プロテインサプリはタンパク質が主成分で、1杯あたりおよそ100〜150kcal程度です。総カロリーが過剰でなければ、タンパク質摂取によって脂肪が蓄積されることはほぼありません。むしろ適切な摂取は体組成の改善に有益であることが研究で示されています。
Q2. 植物性タンパク質だけでも筋肉はつきますか?
A. 植物性タンパク質も適切な量を摂取すれば筋合成を促せる可能性があります。ただし植物性は必須アミノ酸の構成が動物性より偏りやすいため、動物性と組み合わせるとより効率的です。
Q3. タンパク質を増やすと腎臓に負担がかかりますか?
A. 腎機能が正常な健康な方では、1日2g/kg程度の高タンパク摂取も腎機能に悪影響を与えないとする研究があります(Antonio J, et al. Journal of the International Society of Sports Nutrition. 2016)。ただし既存の腎疾患がある方は必ず医師に相談してください。
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この記事の監修:岡田 榮二(EIGI OKADA)
岐阜店代表・理学療法士(国家資格)/中部学院大学2018年卒/リハビリ8年・整形外科/スポーツ中心・小児以外ほぼ全科で臨床経験
指導方針「対応する方は全員、自分の家族だと思って向き合う」「相手の些細な反応も見逃さない」
専門:姿勢・動作の分析・運動再開のサポート・腰膝肩のコンディショニング
※当ジムは医療機関ではなく診断・治療は行いません。※効果には個人差があります。